「オンライン婚活」で結果を出すためのコツ

　結婚支援歴２３年、全国各地の結婚支援現場に立つ婚活コーディネーターの荒木直美です。結婚願望がある人にとって婚活は人生のリスクマネージメント。ここでは、婚活するならば知っておきたい令和時代の新しい婚活様式「オンライン婚活」で結果を出すためのコツを紹介します。

オンライン婚活は対面式の時よりグッと前のめりに！

　新型コロナウイルスの影響で、家に居ながらにして異性と出会えるオンライン婚活が増えました。交通費もいらないし、わざわざ出かけていく面倒もない、参加費も対面式のお見合いより安価なのがメリットです。しかしその反面、手軽さゆえに緊張感がなく、だらしなさ全開になって失敗したケースも多く、布団の敷きっぱなし、ゴミの散乱、洗濯物を部屋干ししたままなど、画面に映る絵面（えづら）への配慮がなく、最初の一歩でつまづく人もいます。

家でも清潔感と緊張感を携帯すべし

　オンライン婚活は時短で便利な分、対面式以上にエネルギーは必要です。異性の恋愛対象圏内に入るための絶対条件「清潔感」をキープすることと、適度な「緊張感」を持つことは当たり前。油断すると不愛想な静止画になるので、いつもより多めの笑顔と、手を使った自然なリアクションを取ることも大切です。オンラインは笑顔の押し売りくらいでちょうどよかったりするもの、その心意気が大事！

リモートで婚〝喝” を注入している荒木氏。熊本から長野へ遠隔お節介もオンラインで行えます。

好意はわかりやすく、ウインカーのように出す！

　さらに、オンライン婚活における最大の難所は好意を表すタイミングです。対面式の婚活イベントでは「フリータイムでタイプの異性に寄っていく」だけで好意を表すことができますが、オンライン婚活はそれができません。ではどうやって好意を伝えてカップル成立を目指すのか？私はいつも〝告白のフライング″をお勧めしています。プログラムの途中には１対１の小部屋タイムがありますので、タイプの相手には「もっとお話ししたい」「番号を書こうと思います」といった具体的なサインを出すこと！オンライン婚活では「好きバレ」してなんぼ。言葉にすることで相手のハートにエントリーでき意識してもらえます。黙って書くだけでは選ばれないのです。もしもせっかくの小部屋タイムが当たり障りのない世間話で終わっていたら…それは婚活ではなく、ただの「ＺＯＯＭの練習」なのです。

婚活の恥はかき捨て、婚活はハートの筋トレ

　もちろん、「言葉にするのは恥ずかしい」「傷つきたくない」という気持ちがあるでしょうが、勇気を出して踏み込んだ分しか見返りはないのです。結果が欲しいならばその代償を覚悟すること。初めてバッターボックスに入った時に見えなかったボールも、場数を増やせば見えるようになり、そのうち変化球だって打てるようになります。空振りを恐れず、前のめりに取り組むことがオンライン婚活で結果を出すコツなのです。

婚活or座談会になるかは運営サイドの力量次第

　オンライン婚活を実施した団体等が「一度やってみたけれど難しいからもうやらない」と話しているのを聞いたことがありますが、オンライン婚活の明暗が分かれる原因は参加者だけのせいではなく、運営サイドの力量も関係しているのです。オンライン婚活は利便性や効率性を重視した婚活なので、その分「時間がなく、選択肢も少なく、好意を伝えにくい」というデメリットがあります。このことを参加者に最初に教えないといけません。最初からわかっている参加者が困りそうな事柄を先回りしてフォローする。これができればオンライン婚活の運営はうまくいきます。また、オンライン婚活初心者はこういったフォローのあるイベントを選ぶと良いかと思います。