COLUMN

2022/07/25
お役立ち情報

結婚をお金という目線で考えると見えるもの

 こんにちは!創業以来沖縄の地に根ざし、地元の皆様に寄り添う保険代理店の有限会社ナンセイ日本商事(保険の美らいふ)の堀江達矢と申します。普段はライフプラン設計事業、おうちの買い方相談室事業などに携わっており、金融業に関わりかれこれ10年になります。今回は、「おきなわ出会いサポート団体」として、私のプライベートでの体験談を赤裸々に絡めながら、読者の皆様に「結婚をお金という目線で考えた時」というテーマで、フラットに分かりやすく語っていきたいと思います。

 「結婚しよう!!」
まだ付き合ってもいない同僚にプロポーズをしたのは、今から四年ほど前になる。
今から思い返すとヤバイやつである。

 四年前、私は少し結婚に焦っていた。
結婚を前提に三年間付き合った女性と別れ、その時点で私は34歳になっていた。なんとなく35歳までには結婚したい、勝手に自分なりのゴールを設定している人間は多いと思う。

 なぜ焦っていたか。それは私の職業がライフプランナーであり、ほとんど全ての数字が私に「子供が欲しいなら早く結婚した方がいい!!」と訴えかけていたからである。

 このコラムではなぜ私が焦っていたか、そしてプロポーズの結末がどうなったかをお伝えしたいと思う。

時間は有限であるという事実

 昨今、多種多様な考え方があり、なにも結婚だけが幸せであるとは言えない。しかし、結婚した方が良いと思える理由が大きく二つある。

 一つ目が平均寿命、二つ目が資金的なリスクだ。

 まず一つ目だが、こんなデータがある。

 2018年の人口動態調査から配偶者関係、年齢別死亡者構成比を算出したものがある。このデータから、未婚男性の死亡年齢ピークが約66歳に対し、既婚男性は約81歳と15歳もの開きがある。
 既婚者が平均的に長生きしている理由は、病気や緊急時に発見されやすい、食生活や栄養状態が良くなりやすく生活習慣が健康的になる、そして孤独などの生活面のストレスがないといったものだ。

 次に資金的なリスクだ。初婚年齢が上がると一般的には出産年齢も上がる。そのためマネープランにも影響が出る。人生三大資金と言われる「教育資金」「住宅資金」「老後の生活資金」がある。特に教育資金と住宅資金は多くの場合において結婚、出産を機に発生する資金である。

 分かりやすく二家族を比較してみよう。

① 25歳で結婚した場合、住宅を購入するために35年のローンを契約すると完済は60歳。28歳で子供ができたとしたら大学卒業時には50歳。退職までの期間は15年である。

② 38歳で結婚した場合、住宅を購入するために35年ローンを契約すると完済は73歳。40歳で子供ができたとしたら大学卒業時には63歳。退職までの期間は2年である。

 この比較からも明らかなように、人生の選択肢に子供をもちたいという項目がある方は、早めの結婚をおすすめする。また、これらを踏まえて、私は早く結婚がしたかったのである。

 さて、最後に私のプロポーズの行方だが、皆さんの想像通り、一度断られるものの私の卓越したプレゼンテーション能力のおかげで無事に交際、結婚、一年後に出産、さらに二年後にはもう一人生まれ、今は人生を幸せに過ごしている。

 人生は焦る必要はないと言う人もいるが、時間が有限であることも事実である。
 そして結婚だけが人生の幸せではないが、私のように結婚して幸せになった人間も多くいることもまた事実だ。
 これらの実体験を踏まえ、最近でも様々なお客様のご相談に乗っている。
ここでは、その一例を挙げてみよう。

子供ができたことがきっかけで結婚することになったカップルの場合

 男性24歳、女性30歳のカップル、収入は奥様の方が高く産休育休が取れ、仕事復帰ができる会社に勤められていた。
一方で、旦那様は年齢がまだ若いということもあり収入が低く、結婚に対して男性特有の重い責任感を感じられており、結婚に不安を抱かれているようだった。

【相談内容】
① 結婚しても今の世帯収入で生活できるか
② 奥様の職場復帰のタイミングはいつか
③ 子供は何人もてるか

 まずは、結婚後も今の生活を維持できるかについてだが、奥様が産休育休中の家計は毎月少しマイナスとなる試算結果だったが、幸い奥様の独身時代の貯蓄があったため、そこから補てんすることで足りるとわかった。奥様が職場復帰されたら問題なく家計が回るため、職場復帰のタイミングは一年前後を目処に話を進めた。

 子供の人数に関しては、お二人だったら問題なく大学費用まで捻出できる試算だったが、3人以上望まれる場合は将来、奨学金などの選択も視野に入れる可能性があることをお伝えした。学費に関して貯める、借りる、借りさせるという話をするのだが、子供の進学のタイミングに合わせて、今から学費を貯めていただくのがベストだと伝えた。これらを踏まえ将来への不安を少しでも減らすことができるよう、アドバイスをさせていただいた。
 
 結婚は、人生のステージが変わると表現される。私のように自ら進んで結婚というステージに向かう者もいれば、紹介した例のように自然な流れでステージがやってくる者もいる。しかし共通していることは、現状を把握し、しっかり準備をすることで乗り越えられることがほとんどであることだ。結婚とは、決して恐れるものではないのである。

 このコラムを通して、少しでも多くの方の人生の選択肢が増えることを、陰ながら祈っている。

この記事を書いた人

堀江達矢

堀江 達矢

(1983年生まれ)
大阪府出身

経歴
大手外資系保険会社出身
ファイナンシャルプランナー
認定セミナーインストラクターとして年間約200人のライフプランを行う。
その他、社会貢献活動として、大学生対象の企業支援コンペティション審査員や、パラレルキャリアスクールの立ち上げなど、多くの起業支援に関する経験あり。

2020年
外資系保険会社での経験を買われ
(有)ナンセイ日本商事 生保推進部長に就任

2021年
キッズマネースクール認定講師として「キッズマネースクール てぃーだ校」校長就任

2022年
沖縄初上陸であるおうちの買い方相談室の那覇店店長に就任


(有)ナンセイ日本商事(保険の美らいふ)
https://chulife.co.jp/

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