婚活を変えた「人生の転機」
皆さま、初めまして。買い物に同行するスタイリスト森井良行と申します。
「プロの目線で、ユニクロも好印象」をモットーに、のべ5000人を超える買い物に同行し成婚へ至った皆さんの中からある男性の成婚事例をご紹介します。
仕事柄、普段から「動きやすい恰好」をすることが多い郵便局勤務のAさんは、「自分の服装は、普通」と感じていました。というのも服装について、これまで誰からも「可笑しい」と指摘されたことがなかったのです。
だからこそ「婚活スタイリスト」である私を、結婚相談所の仲人さんから紹介された当初、「自分には関係ない」と彼は思っていたそうです。とはいえお見合い写真の撮影のため、それまで自分が着てこなかったジャケット必須であったため、私のところにやってきました。
ここから彼の人生は激変します。
凝り固まっていた「価値観の変化」
「男女で、『普通の基準』は別物」ということを、わたしは最初に彼にお伝えしました。のべ5,000人以上の買い物に同行してきたため、大抵の男性が「身なりについて」勘違いをしていることを私は知っていたからです。
たとえば定番である白シャツの下に、あなたも肌着を身に着けますよね。高温多湿の日本で、肌着なしでは汗がにじんでしまうもの。
このとき第一ボタンを開けるならば、Vネックの肌着ではない限り、肌着がシャツの首元から見えてしまいます。
肌着は汗を吸収するものですから、それを見た女性は「汗くささ」を連想してしまうのです。だからこそVネックの肌着をおすすめ。
このように「清潔感をいかに出していくか」というお話しをしつつ、ユニクロを中心にコーディネートを進めていきました。そして2時間後には、冒頭の写真のように彼は変身します。
確信した「明らかな手応え」
変身から1週間後。
無事に写真撮影を終えたAさんは、まだファッションの効果について半信半疑だったようです。そんな彼が確信した「明らかな手応え」は、はじめてのお見合いでした。
写真の恰好で登場したAさんは、いきなり女性にファッションを褒められたのです。それまで誰からも指摘されてこなかったファッションを「褒められた」ことで、彼は女性が服装を見ていることをリアルに感じたそうです。
この出来事は、彼の心に火をつけました。
ファッションの重要性に気づいたAさんは季節ごとに、春夏秋冬のデート服を、私とともに揃えていきます。
試着を繰り返ししながら、彼は自分の体形の特徴に気づき始めます。たとえば身長にたいして腕が短めだった彼は、コートの試着で「袖が長すぎる」という特徴を発見したのです。
まるで大人のコートを、こどもがいたずらして着ているような印象だったため、私は袖のお直しを提案しました。
実はショップに並ぶ洋服のほとんどは、大抵お直しが可能です。たとえ購入したショップでお直しできずとも、街のお直し屋さんに持ち込むことで、大抵はお直しできます。しかも、数千円の工賃ほどです。
そして、ついに彼のデート服は、すべて「身体に合ったもの」になりました。
顔つきの変化がもたらした「成婚」
その後1年ちょっとで結婚に至った彼は、わたしに言いました。
「ファッションなしで、自分の成婚はあり得なかった。」
ファッションを変える効果を体感した彼は、結婚式に私を招待してくれたのです。結婚式にてパートナーと並んだ彼の顔つきを見ながら、私は思いました。もはや1年前と別人に見えるのです。
外見とは、いちばん外側にある内面。人間大切なのは中身ですが、ファッションは目に見えない人間性を「見える化」してくれるもの。
次はあなたの番です。