沖縄県の結婚支援の取組
沖縄えんまーる事務局を担います、婚活アドバイザーの仲原です。
今回は「沖縄県の結婚支援の取組」について、経済的・社会的側面も交えてお伝えしていきたいと思います。
よく耳にする「少子高齢化」
日本では、人口に占める高齢者の割合が増加する「高齢化」と、出生率の低下により若年者人口が減少する「少子化」が同時に進行する少子高齢化が進んでいます。
簡単にいえば、子どもの数が年々減少傾向にあり、高齢者の方が増えている現象のことです。
「令和4年版 少子化社会対策白書」(内閣府)によると、2021年時点で総人口1億2,550万人に対して0〜14歳は1,478万人(11.8%)、15〜64歳は7,450万人(59.4%)、65歳以上は3,621万人(28.9%)となっています。
総人口に対して占める高齢者人口が、7%以上を高齢化社会、14%以上を高齢社会、21%以上を超高齢社会と分類されておりますので、日本は超高齢社会であるといえます。
少子高齢化が日本に与える影響は大きく分けて2つあります。
- 経済的影響
- 社会的影響
少子化により働く現役世代の人口が減少すると、単純に経済成長へ深刻な影響を及ぼします。
一般的に生産年齢人口といわれる15〜64歳の層が働く意思を持ち、日本経済の成長発展にも寄与しています。その層が減少していけば、自ずと経済への影響がでる可能性は高まります。
少し目線を変えてお伝えすると、「会社」においては人材不足が深刻化してきています。しかし、日々の売上、利益を確保し、従業員への給与を支払い続けるためには、AIやオートメーションといった、少ない人数で最大の成果をあげることに貢献できるであろうツール・サービスが次々と誕生しています。それにより私たちの日常生活のQOLの向上にも期待ができます。
そして、沖縄県のように「50歳時未婚率」という50歳までに一度も結婚したことのない人の割合が男女ともに全国平均を上回り、2020年には、沖縄県の男女とも全国で7位という結果となっています。
独身の人や子どものいない世帯が増加することで、将来的視点では、独身の高齢者が増加し慢性的な介護人材の不足や、その他の社会的扶養の必要性を高めることにも繋がってきます。
さらに、子どもの人数が減少することで、子ども同士の交流の機会の減少や保護者同士の交流接点にも影響を及ぼすなど、子ども自身の健やかな成長への影響も懸念されています。
沖縄県の取り組み
上述したように、それらの影響を緩和、解決に寄与するべく、沖縄県では、少子化の要因の一つである未婚化・晩婚化に対する取組として、市町村担当者連絡会議や出会い応援のためのシンポジウムの開催、「おきなわ出会い応援企業」の登録促進、登録企業間・異業種間での交流会や出会い応援サポーター同士の情報交換会の開催、保育士等の専門職を対象とした出会いイベントやスキルアップセミナーの開催、映像コンテンツの活用を通じて、県内における出会い応援の機運醸成と若い世代の出会いの場を広げるための環境づくり、継続できる仕組みづくりを行って参りました。
実際の令和4年度の取り組み事例を少しご紹介します。
コロナ禍で急速に普及したWebを活用したオンライン婚活イベント、料理を通して自然なコミュニケーションを図り互いのことを知る対面型の料理婚活イベント、人生設計・ライフプランを作成し思い描く「将来の自分」を可視化する高校生・大学生を対象としたライフデザインセミナーなどを実施して参りました。
一つ一つは小さな取り組みかもしれませんが、コツコツと地道に行動していくことで、沖縄県全体にポジティブな影響を与えられると信じて継続して参りたいと考えています。
さて、沖縄県は、「50歳時未婚率」が全国平均を上回り、男女とも全国で7位という結果であると説明しましたが、自らその選択をする方、結婚願望はあるが様々な事情で結婚に至っていない方など理由も様々です。
婚活サービスが増えてきている中、一つの対策として出会いの場の創出が挙げられます。
この接点の回数を上げることで出会いの前提となる母数を引き上げ、マッチングする確率を上げていくことは大切です。
最後に、少子高齢化が与える影響は、私たちが「今」生きている人生の中で直面する可能性はあります。
幸運の女神には前髪しかない
英語のことわざで、原文は、レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉のようです。
チャンスの女神には前髪しかないので、向かってくるときにつかまなければならない。 通り過ぎてから慌てて捕まえようとしても、後ろ髪がないのでつかむことが出来ない。
常にチャンスにアンテナを。
~あなたの幸せは、きっと誰かを幸せにする~